広島大瀬良大地投手(24)が9日、マツダスタジアムで契約交渉に臨み、先発の柱となる決意を示した。1100万円アップの推定年俸4600万円でサイン。「柱にならないと。200イニング投げたい」。すでに決まっている先発再転向へ意気込み「マエケンさんが抜ける分の穴を少しでも埋められるようにしないといけない」と、メジャー移籍が確実な前田の名を出し、自らを鼓舞した。
一番身近な師匠が前田だった。昨オフには自主トレにも参加した。勝てば3位だった今季最終戦は前田の後に投げたが、敗戦投手となり号泣。エースに肩を抱かれた。シーズン後、15勝の極意を前田に聞くと「調子が悪いことを認めるという、考えたこともない考えだった」という。不調時にいかに結果を出すか。その重要性を教えられた。
大瀬良は続けて現役続行が決まった黒田の名を出した。去就の報道を見守っていた。「やってくれ、やってくれ、やってくれ、やってくれと思っていました。本当にすごくうれしいです」と笑った。配置転換後はあまり話せなかったが、中継ぎ陣の負担を減らそうと直訴してくれているのは知っていた。「長い回を投げたい」。完投にも強い意識が芽生えた。
安打数でも負けられない。今季開幕前に黒田と安打数を競っていた。結果は黒田の3本に対し、大瀬良はゼロ。だが配置転換もあったため「来年もし俺がやるなら、もう1回やろうと言ってもらえました」。バントが最優先だが、打率1割を目指すことも決めた。ダブルエースのエキスを吸収し、大瀬良も目指すはエースだ。【池本泰尚】



