自信みなぎる16年の本格始動となった。昨季のパ・リーグ新人王、日本ハム有原航平投手(23)が19日、今季初のブルペン投球を行った。2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷の室内練習場のブルペンで捕手を立たせたまま約20球を投じた。1月中旬での投げ初めは自身最速。1年前は右肘痛を抱えてスロー調整も、現在は体調に不安もなし。目標に掲げる2桁勝利へ向けて、笑顔で好スタートを切った。
2年目のジンクスという言葉さえ、吹き飛ばしそうなほどの笑顔だった。有原が楽しそうにマウンドから投げ下ろした。「肘も全然、不安なく投げられました」。入念に足場をならした後、思い切り右腕を振った。ルーキーイヤーの1年前は、できなかった思い通りの調整。満を持してブルペンで捕手の清水を立たせたまま、約20球。カーブやチェンジアップも試投するなど、快調だった。
自身最速の投げ初めが、順調な調整ぶりを物語る。1月中のブルペン入りは初。昨季は早大時代に痛めた右肘の影響で、初ブルペンは15年2月8日。2軍キャンプ地の沖縄・国頭が最初だった。再発に気をつけながらの投球を強いられたが、今年は違う。「怖さもない。ここからは下半身のタイミングとかを調整していきたい」。年明けからキャッチボールの強度を徐々に上げて、この日を迎えた。自分のペースで、やりたいことが出来る状況に笑みが絶えなかった。
昨季に比べて調整は3週間も早い。見据えるのは2月1日から始まる米アリゾナ州ピオリアでの実戦登板だ。1軍キャンプに参加が決定しており、「(首脳陣に)行けと言われたところで投げられるように準備したい」と、スケジュールも見ながら逆算して調整を進める。大学時代も米ロサンゼルスで春季キャンプの経験がある。「日本でやるのと同じように出来ると思う」と、過去の経験も自信につながっている。
1年目は8勝を挙げ、新人王を獲得。2年目は2桁勝利と1年間を通して先発ローテを守ることを大目標にしている。「始まりとしては良かった。去年より、全然いいです」。次々とポジティブな言葉が飛び出すほど、実感としても幸先は明るい。確かな手応えを継続して、今季は開幕から剛腕を振るう。【木下大輔】



