巨人菅野智之投手(26)が2日、16年版の進化の一端を高橋監督に披露した。今キャンプ初めてブルペン入りし、相川を相手に63球の投球練習。ボールを受けた相川、視察した指揮官に大きな衝撃を与えた。「これだけ仕上げています、とアピールしようと。(この時期では)プロ4年間で一番いいと思います」と手応え十分だった。
百戦錬磨の野球人の評価が全てだった。投球中に「グッド」と繰り返した相川は「スピンが多く、力があって、キレがある」と“3拍子”を高評価。「僕の思っている菅野の球とは違った。素晴らしいし、質が変わって、別世界にいきそうな感じ」と称賛が止まらなかった。高橋監督は「びっくりした。こっちが心配になるくらい。いい意味でね」と評価した。
微妙な指の感覚が、進化の証しだった。投球中、「あっ、抜けた?」と思ったボールが、うなりをあげながら、高く構えたミットに吸い込まれた。「指のかかり、違った感覚の中でボールが離れていく。抜けたと思ったボールでも、スピンが利いていると思います」と証言。オフに指の力を強化した成果が表れた。
かつて、進化論を提唱したダーウィンは「唯一生き残るのは、変化できる者である」と説いた。菅野自身も「進化」の重要性を感じており、オフごとに明確なテーマを設定。今季は「圧倒する投球」を掲げ、直球の進化を挙げた。3年連続の開幕投手に照準を合わせる右腕に、高橋監督は「普通にいけばそうなるでしょうが、これから」と話した。「たくさんやりたいことがあります」と次なる領域に突き進む。【久保賢吾】



