待ってろ、侍! 広島鈴木誠也外野手(21)が2日、キャンプを視察した侍ジャパン小久保裕紀監督(44)から期待の言葉をかけられた。順調に成長を続ける広島の有望株は、侍スタッフも注目する逸材。代表監督の期待に応えるために、まずはチームで右翼の定位置をつかみ取る。
三塁側ファウルゾーンから見守っていた侍ジャパン小久保監督が、1歩、また1歩、打撃ケージに近づいた。ジッと視線を止めた先には、快音を響かせる鈴木がいた。
小久保監督 外野手として能力が高い。代表も右の外野手は手薄。僕以外のスタッフも注目している。まずは(広島で)レギュラーを取らないといけない。
走攻守に高い能力を持ち、入団時から大きな期待を寄せられた。1年目に、99年東出以来14年ぶりとなる高卒新人野手の1軍出場を果たした。14年に第1回U21ワールド杯で日本代表として日の丸を背負い、首位打者とベストナインを獲得した。昨季は自己最多の97試合に出場。着実にステップアップしている。
キャンプを前に、2度WBC出場の内川と自主トレを行った。バットを振り込み、両手はマメでボロボロ。寝る間を惜しんで内川の打撃映像、自身の打撃映像に見入った。打撃論を吸収し「今までは力の抜き方が分からなかった。感覚が今までと違う」と、すでに成果を感じている。
守備は、西武時代に秋山を日本代表に育てた河田外野守備走塁コーチから直接指導を受ける。この日は全体練習後にマンツーマンで約30分間特守を受け「試合に出続けられれば、今年にもゴールデングラブ賞は取れる。あの守備範囲と肩はすごい。スピードは秋山よりもあるんじゃないか」とお墨付きをもらった。
鈴木 ポテンシャルが高いと1年目から言われている。言ってもらっている以上、期待に応えないといけない。今年は結果を残したい。侍ジャパンに選ばれるように頑張りたい。
まずは広島で右翼の定位置奪取を目指す。その先に侍入りが見えてくる。来年17年のWBC日本代表入りも夢ではない。【前原淳】



