昌ロードを歩いて昌ロードを行く! 中日ドラフト4位の福敬登投手(23=JR九州)が休日の8日、沖縄・読谷で練習を行った。終了後は“レジェンド”山本昌広氏(50)が昨年まで通った道を歩いた。背番号34を継ぎながら2軍にいる左腕は山本氏のように、底からはい上がる決意を新たにした。

 2軍宿舎までの約2キロ。サトウキビ畑を切り開いた小道を進む。1月28日に左足首を痛め、無念の2軍落ちになったが、すでに完治。ランニング、ゴロ捕球にプールトレもこなした。「もう問題ない。練習できない期間があった分、みんなが休んでいる間にやっておかないと」と精力的だ。

 休日はいつも往復を歩く。思い浮かべるのはレジェンドが大勢の報道陣を引き連れて歩く姿。「テレビで見て、すげえと思っていた」。もちろん自分に付く報道陣はわずか。だが同氏も長い下積みを経て芽を出したと知っている。先日は2軍キャンプを訪問した同氏にブルペン投球を見守られ、会話も交わした。

 「自分も簡単にうまくいくとは思っていない。今は2軍ですが、逆に上だけを向いてやれる。もうそろそろ自分が34番だぞとアピールしたい。偉大な方ですが、次は僕の番です」。同氏はヘビの死骸や小動物と遭遇するたび「吉兆」と前向きに話してきた。福にも先日、約10センチの巨大バッタが目の前に飛んできたという。前日7日にブルペンで捕手を座らせるなど全快宣言の左腕にとって、1軍近しを告げる“福バッタ”になるかもしれない。【柏原誠】

 ◆福敬登(ふく・ひろと)1992年(平4)6月16日、神戸市生まれ。神戸西-JR九州。150キロの直球とカーブ、スライダー、チェンジアップ。入寮時に、松岡修造の言葉やエクササイズが書かれた「修造パワーダイアリー」を持参。178センチ、87キロ。左投げ左打ち。