明るい虎男がピンチ捕手スタンバイOKだ。正三塁手を争う阪神今成亮太内野手(28)が8日、今キャンプで初めてマスクをかぶった。13年を最後に捕手として公式戦に出ていないが金本新監督の方針で昨秋キャンプから捕手練習をスタート。この日は、秋には足を踏み入れなかったブルペンにも入り、投球を受けた。

 今成がブルペンで防具を着けた瞬間にマウンドの秋山の顔がほころんだ。「声出すよ! 俺は!」「いいのちょうだいよ! アキ!」。投手に話しかけるようなかけ声を交えて19球をキャッチ。その場が一気に明るくなった。

 メーン球場での盗塁練習では、率先して盛り上げ役になった。陽川を1度、江越を2度と、100%の確率で盗塁を阻止。さびることのない強肩も披露し、金本監督を「(送球が)安定している」と驚かせた。

 実戦マスクの可能性も十分にある。矢野作戦兼バッテリーコーチは「オプションとして今成がいてくれることでベンチも助かる」と話した。あくまでも有事の際の選択肢の1つだが、「今成を途中から(捕手)というのもある」と構想はふくらむ。キャンプ中の実戦で捕手としての出場もゼロではない。

 オフのグアム自主トレでは、「熱男!」と叫ぶソフトバンク松田から、同じようにお立ち台で「虎男!」と絶叫するようにと珍指令を受けた。沖縄でも、レギュラーを狙う三塁だけでなく一塁、二塁と練習する今成は、どこまでも前向き。「いろんな角度から野球を見ることが出来る。プラスになる。どのポジションでも元気を出してやっていきたい」。虎男捕手が、金本阪神を明るく救うかもしれない。【桝井聡】