日本ハムドラフト2位の加藤貴之投手(23=新日鉄住金かずさマジック)が紅白戦でプロ初登板し、1イニング無安打無失点デビューを飾った。巧みなけん制でピンチの芽をつみ取るなど、落ち着いたマウンドさばきで評価を高めた。
6回1死一塁。加藤が、四球で出塁を許した一塁走者の西川をにらむ。まずはノーステップでけん制。慌てて戻った14年の盗塁王に、次は右足を上げてから素早く一塁へ送球。タイミングを変えたことで西川が飛びだした。「たまたまです。けん制は得意ではないです」。謙遜しながらも、上々のプロ初登板に笑みがこぼれた。
吉井投手コーチも高評価を下した。「うまいですよ、けん制。このチームには、ああいうけん制が出来るのは厚沢(ベンチ)コーチくらいしかいない。これ、ほんまやで」と走者を惑わせる技術に太鼓判を押した。
スリークオーター気味の変則左腕は「くせ者」もきっちり封じた。粘りが信条の中島にカウント2-2からの5球目、外角への直球で見逃し三振を奪った。「中島さんへの最後の真っすぐ。あれが1番良かったと思う」と自身も納得のボールで初実戦を終えた。
数多くの特長を披露した中で、反省点もあった。全18球中、ボール球が半分の9球。「次の実戦はストライク先行でいきたい」と課題も明確。チーム待望の新たな中継ぎ左腕候補として、最高のスタートを切った。



