ヤクルトのドラフト1位原樹理投手(22=東洋大)が、トリプルスリーの洗礼を浴びた。16日、ブルペンでの投球練習中、高津投手コーチに呼び止められた山田哲人内野手(23)が打席に立った。仮想の3打席勝負。しかし、3打席とも初球を本塁打(認定)され、3連発で完敗した。「トリプルスリーも取って、自分からしたらテレビの世界の人。打席に立ってもらって、緊張というよりワクワクした。あ、山田選手だ! っていう感じでした」と完敗でも感激した。
直球、カットボール、シュートの順に3球投げたが、打席の山田の自己申告は右中間本塁打、バックスクリーンへの本塁打、左越え本塁打。見守った高津投手コーチも「あいつなら打ちかねない」と苦笑いした。プロには打席に立った時に独特のオーラを発生させる打者がいる。「そういう打者が自分のチームにもいるわけだから、ちょっとだけでも経験できたらいい」と、高津コーチは山田との対戦の効果を期待した。
原樹にとって山田は常に大きな壁だった。東洋大姫路2年の時、履正社3年の山田と練習試合で対戦した。第1打席に三振を奪ったものの、第2打席で130メートル級の特大本塁打を浴びた。野球人生で初めて怖いと思った打者だった。その相手から「シュート、良かったよ」と言ってもらえた。「自信になりました」と喜んだ。
この日は2度目の打撃投手にも登板。41球を投げ、安打性の当たりは3本に抑えた。開幕ローテーションの5番手、6番手の座を争うメンバーに入っている。「試合で投げられる状況まで上がってきた。1年目ですけど、結果にこだわって、開幕1軍を狙っていきたい」。21日の阪神戦に登板予定。仮想ながら3連発を浴びたショックもなく、前を見据えた。【竹内智信】



