巨人は現役の3選手が無期失格処分となった昨年の野球賭博発覚後、球団内の調査を行い、再発防止にも努めてきたが、調査の甘さが露呈する格好となった。信頼回復の途上で、球界のイメージをさらに悪化させる結果を招いた。

 昨年の発覚時は原沢敦球団代表が引責辞任。桃井恒和球団会長、渡辺恒雄球団最高顧問らが役員報酬を返上することを決めた。だが、今回は渡辺球団最高顧問、白石興二郎オーナーら球団首脳が引責辞任に追い込まれた。

 2月8日にはキャンプ地の宮崎市で球団内に新設された「紀律委員会」による再発防止に向けた研修会を開いた。直前に巨人で主砲を務めた清原和博容疑者が覚せい剤取締法違反(所持)で現行犯逮捕されたこともあり、監督、選手、球団スタッフら約200人が参加して野球賭博や薬物問題について講習を受け、世間に向けて体質改善をアピールしていたが、空振りに終わった。

 2004年にはドラフト候補選手に日本学生野球憲章に反して現金を渡していたことが発覚し、渡辺氏はオーナーを辞任していた。「球界の盟主」が再び汚点を残した。