失敗はナシダ! 楽天が西武に4-2で勝利した。3-0でリードした4回。相手の失策で1死一、三塁とすると嶋基宏捕手(31)が初球をスクイズ。見事に加点し、とどめを刺した。相手の隙を見逃さない梨田昌孝監督(62)の采配がズバリ的中し、西武の左腕菊池を攻略した。4番ウィーラーにもヒットエンドランのサインを出して走らせるなど、積極的な攻撃で今季初の2連勝。ますます勢いに乗る。
名将の一手で試合が決した。2-0で迎えた4回1死二、三塁。打者藤田の痛烈なゴロを遊撃手がはじいた。1点を追加し、なおも1死一、三塁。エアポケットに入ったように落ち込む西武ナインの心を見逃さなかった。
梨田監督 ああいうエラーの後はチームががっくりとくるものなんだ。スクイズで、かつ初球から行く。
9番嶋に送ったサインは初球スクイズ。これにキャプテンが応えた。「つなぐ意識でした。西武にはセーフティーリードはない。打てるのが一番良かったですけど」と146キロの内角高めの直球をしっかりと転がし、成功。円熟味ある試合運びで4-0とし、流れをつかんだ。
意識改革が実を結んでいる。口を酸っぱくして言ってきたのは「次の塁を取る」。先制の場面にも梨田イズムが凝縮された。2回無死一塁で走者ウィーラーにヒットエンドランの指示。打者今江の左前打の間に一気に三塁まで進塁させ、続く茂木の併殺崩れの先制打につながった。
梨田監督 外国人選手でもやりますよというのを見せました。(仕掛ければ)相手の失敗が起こりうる。常に想定しながらプレーしないと。ゴームズの時にエンドランを仕掛けるかもしれない。
一瞬の好機を見逃さず、策を仕掛けるのは経験のなせる技。好投手対決を制したが「5点目を取れればもう少し楽になっていた。もうちょっとうまく野球ができれば良かった」と求める理想は高い。走り、揺さぶり、仕留める。大局を見て、攻めていく。【島根純】



