強肩自慢がバットで魅せた。巨人小林誠は2回1死三塁で、ヤクルト館山のスライダーに食らいついて左前にポトリと落とすと、5回2死一、二塁では左中間に2点適時打を決めた。今季7打点はセ・リーグの正捕手では広島会沢と並びトップタイ。恐怖の8番打者は「打っていかないとと思っていました」と喜んだ。

 ひと晩で名誉挽回した。前日12日は、3回1死満塁でポレダからの浮いた本塁送球を、一塁への送球動作の前に落球、本塁生還を許した。この日に相川が1軍に昇格して捕手3人となり、勝負どころで代打の可能性もあった。高橋監督からは「レギュラーを取るなら簡単に代打を出されてはいけない」と言われてきた。「切り替えてやるしかない。試合に出る以上は責任を持ってやる」と危機感を胸に試合に臨み、3安打3打点。高橋監督も「しっかり仕事をしている」と目を細めた。

 チームは圧勝でリーグ最速で10勝に到達した。新人監督の一番乗りは球団史上初だ。高橋監督は「いいペースかは分からないけど、選手がそれなりに、いい動きをしてくれている。このままミスを減らしていけば、もっといい試合をたくさんできるんじゃないかな」と手応えを示した。成熟度を増すチームの要に、小林誠がいる。【浜本卓也】

 ▼巨人はリーグ10勝一番乗り。セ・リーグの新人監督がリーグ10勝に一番乗りしたのは11年ヤクルト小川監督以来。巨人では1リーグ時代を含めても高橋監督が初めてとなった。