日本プロ野球選手会は18日、東京都内で日本野球機構(NPB)と事務折衝を行い、フリーエージェント(FA)権を行使しやすくするため、宣言前に他球団の話を聞けるよう制度の変更を訴えた。

 選手会の森忠仁事務局長は、球団が宣言後の残留を認めない方針を取るとFA権を利用しにくくなると指摘し「他球団の話を聞いて判断できる方が(制度が)使いやすい」と話した。

 NPBの選手関係委員長を務める広島の鈴木清昭球団本部長は「他球団の話を聞くためにFAをするのだから」と難色を示した。

 また、選手会はソフトバンクの川島慶三内野手が3日の日本ハム戦の守備中に送球を二塁付近で受けた際、一塁走者の田中賢介内野手と交錯して負傷したことを受け、二塁へのスライディングに対する守備妨害の適用基準を明確にするよう求めた。

 NPBの友寄正人審判長は18日、判定の基準は従来通りだが、危険なスライディングはその場で注意するなどとする文書を12球団に送った。1月にも同じ内容を各球団に説明しているという。