首位独走のソフトバンクがたった1人の男に倒された。大谷に初球先頭打者本塁打を打たれ、8回を無得点。今季初の同一カード3連敗を喫し、工藤監督は負けを潔く認めた。

 「やられました。見ての通りです」

 近代野球では見られない「1番投手」の奇襲を受けた。先発中田の動揺に関しては、工藤監督は否定。「ないと思うけどね。結果的に打たれたから。1番に持ってきた意図は分からないが、3番に置けば打席の後、すぐにマウンドに上がらないといけない。違う意図があるかもしれないが…」と推測するばかりだった。

 初回に主導権を握られ、低調な打線に反発力はなかった。5回以降は無安打で、今季初の2戦連続無得点負け。4戦連続の2桁三振ともなり、工藤監督は「三振が悪いわけではない。相手の投げたいような配球で抑えられているのが問題」と渋い表情だった。

 2位日本ハムに6・5ゲーム差に詰められ、優勝へのマジック点灯は早くても8日。65年南海(7月6日)を上回る史上最速の点灯は消滅した。勢いづかせた日本ハムとは月末に敵地で同じ先発3人衆と再戦する可能性がある。「3人来たからって、同じように抑えられるわけじゃない。この後のゲームでどうしていくかが大事だ」。工藤監督は高まる周囲の不安の声を一蹴した。【田口真一郎】

 ▼ソフトバンクの3連敗は4月3日日本ハム戦~同7日ロッテ戦まで1分けを挟んで3連敗して以来、今季2度目。同一カード3連戦では昨年9月29日~10月1日の楽天戦(ヤフオクドーム)以来となった。本拠地で2試合連続完封負けは06年4月15、16日日本ハム戦以来10年ぶり。これで優勝へのマジック点灯は早くても8日になり、2リーグ制後、最も早くマジックが出た65年南海の7月6日を更新できなかった。