日本ハムが、「足攻」で後半戦白星スタートを切った。楽天則本から1、2回で3点を先取。1回は西川、2回には中島が得意の機動力を発揮し、リーグトップタイの9勝を挙げている相手エースを攻略した。チーム盗塁数を77とし、セ・リーグ首位の広島と並び、両リーグ通じて最多に。栗山英樹監督(55)が自信を持つ武器が機能し、首位ソフトバンクとのゲーム差を5に縮めた。
序盤からストロングポイントが出た。初回無死一塁。2番田中賢の打席、フルカウントからの6球目、一塁走者の西川がスタートを切った。ベテラン田中賢は、見逃せばボールとなりそうな低めのチェンジアップに食らいつき、右前に運んだ。ランエンドヒットが決まって一、三塁。陽岱鋼の先制打、大谷の適時打で2点を先行した。
2回もスキのない走塁が追加点を生んだ。西川の打席で、カウント1-1からの3球目に中島が二盗。遊撃手のベースカバーが遅れ、捕手からの送球が中堅方向へ転がると一気に三塁を奪った。田中賢の適時内野安打で3点目。3回以降は攻略に苦しんだだけに、序盤の「足攻」が光った。
この日でチーム盗塁数は「77」となった。リーグトップ、12球団でも広島と並んでトップタイだ。13年は陽岱鋼、14年は西川、15年は中島と、3年連続で盗塁王を輩出している。盗塁数も同様に3年連続で12球団トップで、足を使った攻撃は持ち味といえる。栗山監督は「我々らしい野球をやらなくちゃいけない」と、逆転優勝に向けて原点に立ち返り、長所を生かした。
後半戦初戦を快勝し、敗れたソフトバンクとのゲーム差を5に縮めた。貯金も今季最多の19となった。球団記録の15連勝を飾るなど、前半戦最後に見せたロングスパートは球宴明けも勢い止まらず。栗山監督は「良かったです。連勝が止まってオールスター前の最終戦、そして今日が大事だった」。大型連勝を終えても変わらないスピード感で王者の背中を追う。【木下大輔】



