パ球団完全制圧の可能性は早くも消滅した。ソフトバンクが日本ハムに4カード連続で負け越し、対戦成績は7勝12敗1分け。残り5試合でシーズンの勝ち越しは3年ぶりになくなった。優勝へのマジック点灯を目前に、2日連続の足踏み。「次、戦う時には6ゲーム、7ゲーム差に広げたらいい。プラス思考過ぎるかな?」。宿敵がしぶとく追走する状況で、工藤監督はあえてポジティブな姿勢を見せた。
指揮官の胸の内はどうか? 今後に不安の残る試合内容だったことには違いない。前日6日に2被弾した大谷に対し、徹底的に内角を攻めた。それでも3回に右翼線の二塁打を許すなど2安打。7月20日オリックス戦以来の先発となった中田は3回もたずに4失点で降板。代わった岩崎が不調の中田に2ランを浴びるなど、4安打5打点と目覚めさせてしまった。「逃げて打たれるなら、向かっていかないと結果は分からない。相性の合わない時もある」と工藤監督はバッテリーを責めなかった。
負の要素を探せば、キリはない。打線もルーキー左腕加藤の前に、6回途中まで2得点で攻略できず。4番内川の打率は3割を切った。それでも指揮官は「選手はあきらめることはなかった。元気もよかったし、1点ずつ返すという声も出ていた。その言葉が次につながる」。
負け越したが、1ゲーム縮まっただけだ。あす9日の結果次第で、マジックは点灯する。自信を失う必要はない。工藤監督に嘆き節はなかった。【田口真一郎】



