オリックス吉田正尚外野手(23)が台湾ウインターリーグで格の違いを見せつけている。9日、台中インターコンチネンタル球場で行われたイースタン選抜戦では1点を追う2回に本領を発揮。楽天古川の速球を完璧に仕留め、豪快な弾道でバックスクリーン右に運んだ。遅ればせながら、同リーグ初アーチだった。

 試合前には「ミスショットせずにとらえるか。満足行っている部分もあるし、行っていない部分もあるかなという感じです。チャンスで、もっと精度も上げていかないといけない。細かい部分では、少しは納得できる部分もあるけど、ホームランもまだゼロですし、長打ももっと打たないと」と話しており、待望の一撃になった。今大会では11試合に出場して打率は驚異の5割3分1厘。他選手を圧倒する、ダントツの好結果を残している。

 新人だった今季は63試合に出場して10本塁打。特に夏場以降の8月に4発、9月に6発を固め打ちした猛者なのだ。同リーグでは守備を重視し、揺るぎなきレギュラーを目指す。「1年間、フルで出るためにね」と来季を見据えている。