次なる夢は阿部封じからの打倒巨人! 今季、育成から支配下選手登録されて大ブレークした阪神原口文仁捕手(24)が14日、日本サッカー協会主催「夢の教室」で高知・土佐市内の高岡第一小学校を訪れた。ドリームボーイは教壇で、夢や目標を持つことの大切さを語りかけた。捕手1本でレギュラー取りを目指す来季の夢は、幼少期の目標だった巨人阿部を抑えてのリーグ優勝だ。

 2時間少しの夢先生体験だった。高卒でのプロ入りから1度は育成契約に転じた。支配下選手再登録からの大ブレーク。数々の試練を乗り越えた原口は、子どもたちに夢や目標を持つ大切さを熱く伝えた。そんな背番号94のさらなる夢-。かつてはあこがれだったあの男を封じ込み、リーグ優勝へと突き進むことだった。

 「僕の中での目標でもあったので不思議な感じでした。(来季阿部との対戦に向け)もちろん準備はしています」

 宿敵は新外国人として元楽天マギーを獲得。さらにこの日、3人目のFA補強となる陽岱鋼との契約合意も発表した。着実に力を増す宿敵に対して、原口が最も警戒するのは、幼少期から目標とする阿部だった。

 今季、チームは阿部に48打数22安打の被打率4割5分8厘とめった打ちされた。試合を決める一打を数多く打たれ、巨人に9勝15敗1分けと負け越す大きな要因ともなった。「少し打ち損じてもヒットゾーンに飛ばしたり、ミート力だったり、技術の高さがすごいと思いました」。阿部の打撃に間近で触れれば触れるほど、警戒心が募るばかりだった。

 だが、このままで終わるつもりはない。今季の反省を生かし、きっちりとやり返す意気込みだ。この日の教壇で、夢や目標をかなえるために必要なこととして子どもたちに伝えた「準備」を、怠ることなく行っている。夢をかなえる男には、シーズンオフなどない。

 「(捕手として)そこまで数多くは対戦してないので、(対策は)今やっている最中です。まずは2月1日から競争が始まるので、レギュラーを目指して頑張りたい」

 打力を生かす一塁転向案も浮上する中、来季は捕手1本で勝負したいという覚悟もにじみ出た。授業の最後には児童に、リーグ優勝、そして日本一の夢を堂々と伝えた。阿部封じからの打倒巨人。夢への道は、あこがれを抑えて開かれる。【梶本長之】