プロ野球の阪急(現オリックス)で主砲として活躍したダリル・スペンサー氏が2日、死去したと米カンザス州ウィチタのメディアが報じた。88歳だった。
<福島良一氏が悼む>
1952年から63年までメジャーでプレーしたスペンサーは二塁、三塁、遊撃を守るユーティリティープレーヤーでした。ジャイアンツがニューヨークからサンフランシスコに移転した58年、開幕戦で劇的な本塁打をマーク。サンフランシスコ・ジャイアンツとして初の本塁打を打った選手です。
ジ軍ではレオ・ドローチャー、ドジャースではウォルター・オルストンと、2人の殿堂入り監督の下でプレーしたため、非常に深く野球を知っていた。私が師事したパンチョ伊東さんに聞いた話ですが、ピート・ローズがレッズでデビューした63年、遠征先のルームメートがスペンサーだったそうです。そこで大リーガーとしての基本をたたき込まれたことが、後の活躍に大いに役立ったとローズは言っています。また「パンチョ伊東」の名付け親もスペンサーです。
60年代は元大リーガーの助っ人はそれほど来ていなかった時代です。メジャーのスタイルや技術を導入し、日本プロ野球を変えた男と言っても過言ではありません。(大リーグ研究家)



