終わりが見えない戦いでベテランが立ちはだかる。サヨナラを呼び込んだのは阪神藤川の28球だった。延長11回、2イニング目のマウンドに上がる。1死後、主砲山田と向き合う。2ボールからの3球目。内角高め速球で押し込み、一邪飛に片づけた。バレンティンもオール速球勝負。ファウルで粘られたが中飛に封じる。猛者を抑え、3者凡退でリズム良く攻撃に転じた。
原口の決勝アーチで今季1勝目が舞い込んできた。通算155ホールドポイントに積み上げ、盟友だったウィリアムスを超えて球団単独最多記録だ。金本監督も「2イニングいってくれて、昔のいい時の球児を思い出すようなね。フライアウトを取ってくれて、さすが」と絶賛した。10回から4者連続のフライアウト。打者を球威で圧倒している証拠。存在感を示す2回無失点だった。
チームの白星を呼び込んでも冷静そのもの。「もう終わったことなので。また、明日。今日だけじゃない。まだ先は長い」と振り返った。前回登板の4日同カードは3者連続奪三振。状態は確実に上向いている。
動きの機敏さも健在だ。10回1死一塁で上田の打球を一塁原口がダイビング捕球。すぐに全速力でベースカバーに向かい、トスを受けて間一髪でアウトにした。「1つだけ、自分らしいなというのはベースカバー。当たり前のことですけどね」。同点の8回にマテオ、9回にドリスをつぎ込んでおり、まさに「最後のとりで」だった。開幕早々、フル回転の救援陣を支える力投だった。【酒井俊作】
▼藤川が通算155ホールドポイント(HP)とし、ウィリアムスを超えて阪神では単独で最多となった。プロ野球通算では単独6位。藤川は通算223セーブも球団最多。この2部門でそろってチーム最多は、セ・リーグでは阪神藤川が唯一。パではオリックス平野が128セーブ、159HPでともに球団最多。



