虎が大逆転奪首や~! 阪神が広島8回戦(甲子園)で0-9から試合をひっくり返し、今季初めて単独首位に立った。9点差逆転勝利は球団記録を更新する劇勝。試合中盤まではミスが目立ったが、失策を犯した糸原健斗内野手(24)が同点打を放つなど大劣勢をはね返す反発力をみせ、4連勝で広島から首位の座を奪った。金本知憲監督(49)もビックリのミラクル勝利。この勢いに乗り、悲願Vへ突き進むで~。
虎の歴史が塗り替えられた。ルーキー糸原が静まりかえった空気を切り裂いた。球史に残る逆転劇が生まれたのは、1点差まで追い上げて迎えた7回。2死一、二塁で広島薮田の直球をとらえた打球は一、二塁間を抜ける同点適時打に。その瞬間、最大9点あったビハインドはなくなった。
糸原 ゾーンだけを上げて甘い球を狙ってました。
球場が静寂に包まれていた理由がある。直前、鳥谷の一打で江越の本塁生還が1度は「セーフ」と判定されていた。だが、そのプレーを巡り、約17分かかったリプレー検証の結果、審判団が出した結論は「アウト」。幻となった同点劇をもう1度…。虎党の祈りをバットで実現した。
打たなければいけなかった。この日はルーキー福永がプロ初先発で4回6失点降板するなど序盤から劣勢。5回には、糸原が外野からの返球を捕球し損ねた間に走者が生還する適時失策も絡み、失点は膨れあがっていた。5回表を終了した時点で0-9。ため息やヤジが飛んだ展開だったが、6回の7得点で一気に奇跡の逆転の予感が甲子園に充満していた。「チームに守備の方で迷惑をかけていたので、集中力を切らさず打つことができました」。初めて立った本拠お立ち台で笑みがはじけた。その糸原に続いた梅野も「(糸原)健斗の姿を見て気迫をもらった」。こちらは決勝三塁打で大逆転劇を完結させた。



