防御率リーグ1位だった中日ラウル・バルデス投手(39)が広島打線のえじきになった。7回途中まで投げ、来日3年目で最悪の8失点(自責7)。2・65となった防御率も5位まで落ちて5敗目を喫し、チームの連勝は3で止まった。
バルデスは淡々としていた。「調子はよかった。でも浮いた球を見逃してくれなかった。打たれてはいけないところで打たれて、残念だ」。2点リードで迎えた2回無死一、二塁。エルドレッドに対し、フルカウントからのチェンジアップが真ん中へ。3ラン一振りで逆転された。7回は代打バティスタの二塁打から崩れていった。
チームはリーグ戦再開後、6試合で計7失点と投手中心に守り勝ってきた。失策数27もセでは断然少ない。ただ、今季4戦全敗になったマツダスタジアムは勝手が違うのか。2回に中途半端なバウンドのライナーを失策した荒木、7回に丸の緩い当たりに突っ込んでそらした亀沢…。前日、森監督は「敵地だけど、できるだけ自分たちのペースの野球を」と願っていたが、紙一重のプレーがことごとく失点につながった。
勲章がかかっていた。6月のバルデスは前の試合まで3勝無敗、防御率0・41だったが、これで初の月間MVPも微妙に。だが皮肉なことに、月間14試合無失点の岩瀬が有力候補に浮上する。
チームは悔しい敗戦だが、手応えのある1カ月を終えた。月間の貯金5(14勝9敗)は12年8月の貯金6以来、5年ぶり。連投で好調を支えたブルペン陣を休ませられたのも救いだ。6月だけの勢いで終わらすわけにいかない。【柏原誠】



