ロッテはサヨナラ負けで4連敗を喫し、借金が37に増えた。

 本塁打4発を放ち、最大4点のビハインドを一時は逆転した。だが、7-7で迎えた延長11回に落とし穴があった。松永は、先頭ドレイクに遊ゴロを打たせたが、三木が一塁に悪送球で出塁された。

 1死一、二塁となり、今度は松永が二塁へけん制悪送球。ベースカバーに入った三木のグラブの先っぽに当たり、送球の方向が変わった。中堅荻野がバックアップに入っていたが、送球方向が変わったことで、荻野も捕れなかった。ボールが外野を転々とする間に、代走の二塁走者岡のサヨナラ生還を許した。

 ミスが多い試合だった。1-0の2回には、先頭レアードの遊ゴロを平沢が一塁悪送球。そこから同点を許した。

 伊東勤監督(54)は「どうせなら、最後(12回)までいきたかった。しょうがない、じゃないね。ミスが出た方が負け。(11回のけん制は)野手(三木)に当たって、方向が変わった。グラブに当たったなら、捕らないと。ああやって(失策で)先頭を出したら、こうなる。(2回の)最初の失点も、そう。全部、つまらんエラー」と嘆いた。

 さらに、こう続けた。「この先、しっかりやってもらわないと。打つ。守る。走る。全て、その場、その場で集中しないと。フワーとしているのが多い。いつも言っていること。つまらんミスをした方が負ける」。今季で退任するが、来季につながるプレーを願っていた。