日本ハム上沢直之投手(23)が1年前の宣言通りに失った年俸を取り戻した。4日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1400万円アップの年俸2400万円でサインした。

 「(年俸は)2年前に戻った感じ。去年ダウンした分を取り返せて良かった。ただ、元に戻っただけ。上がった感覚はない」と、淡々と話した。

 今季は7月2日ロッテ戦(ZOZOマリン)で726日ぶりの勝利を挙げると、後半戦は先発ローテーションに定着。最終的に4勝9敗と負け数は多くなったが、安定した投球内容を最後まで続けた。昨季は右肘手術を受けて1軍登板なしに終わり、年俸2400万円から野球協約の減額制限(1億円以下は25%)を超える1400万円ダウンを受け入れていた。「来年しっかりやれば、失ったものも取り返せる」と話していたが有言実行し、「いっていたことができて良かった」。

 来季は背番号63から15へ変更する。「みんなと一緒にビールかけしたい。目標は2桁勝利と規定投球回です」と、力を込めた。(金額は推定)