阪神が今オフ、今季までの2年契約を終えた金本知憲監督(49)と新たに3年契約を締結していたことが6日、分かった。

 すでに球宴期間中に坂井オーナーが続投要請し、シーズン終了後に3年契約を基本線とした複数年契約を提示していた。谷本球団副社長兼球団本部長は「契約を更新して、はんこをついてもらったのは事実です」と説明。契約年数は明かさなかったが、「基本、単年が勝負なので。ただ、そうは言いながらも、あまりに短期的な視点では見ていません。基本は中期でお願いしようとは思っています」と話した。

 チームはCSファーストステージでDeNAに敗れたが、昨季のリーグ4位から2位に躍進。外国人野手勢が期待した実力を発揮できず、高山、北條らホープたちも伸び悩む中、桑原をブレークさせるなど既存戦力をやりくりして優勝を争った。ルーキー大山を4番に抜てきするなど、思いきりのいい若手起用も1年目から継続。球団はその手腕と「超変革路線」を強く支持していた。

 もともと、就任当初から長期政権が既定路線だった。球団首脳が「チームを変えるには、すぐにはできない。年数はかかる。少なくとも5年はやってほしい」と話していた方向性にブレはない。来季は13年ぶりのV奪回に向けて雪辱を期す。フロントと現場が一体となって、長期的な視野で虎の強化を進めていく。