巨人小林誠司捕手(28)が30日、宮崎での1軍合同自主トレ最終日もバットを振った。室内ドームに居残り、朝井打撃投手のサポートを受けて、最後までティー打撃を敢行。合同自主トレの全3日間とも自ら同様のメニューを課した。

 人もまばらな球場内に、乾いた打球音が響いた。正午すぎから約2時間、トスされたボールを無心ではじき返した。「最後まで残ろうと思ってはなかったし、最後までやったからいいというわけじゃない」と意に介さなかったが、打撃力の向上への必死さがにじみ出ていた。

 同学年の存在が気持ちを奮い立たせる。この日、ブルペンで昨季沢村賞を受賞した菅野智之投手(28)と今年初めてバッテリーを組み、新球種シンカーを受けた。名実とも日本のエースとなっても進化を止めない右腕の探求心に心を打たれた。

 「全てがすごい。まだまだ計り知れない部分があるし、もっともっと、という貪欲さが本人の原動力になっていると思う。僕も見習っていきたい」。

 昨年11月の秋季キャンプでは1日約1500スイングを消化。今季も自らをとことん追い込んでいくという覚悟を、行動で示した。

 「準備の期間でしっかりやっていくことが大事。キャンプ初日から全力でやっていきたい」。2月1日のキャンプインから、スタートダッシュをかける。