楽天オコエ瑠偉外野手(20)が、襟を正して今日1日から始まる久米島春季キャンプに入る。1月31日、久米島野球場で自主トレを行い「今年は胃腸炎にならない。けがもしない。怒られない」。昨年の同時期は、過去最重量98キロと太り気味の体で登場し、梨田監督から叱責(しっせき)を受けた。キャンプ前日には胃腸炎を発症。さらに2月9日には右手薬指の側副靱帯(じんたい)損傷で手術も受けた。反省しかない。

 今年は心を入れ替えた。1月中は都内のジムで瞬発系のメニューを中心にトレーニングに励み、筋骨隆々の96キロの体に仕上げた。時折、冷たい風が差し込んだこの日は半袖で練習。「心が燃えています。今、自分史上最高の体です」と意識の高さをアピール。梨田監督も「去年よりは締まった感じ。トレーニングしてきた感じだね。ブヨブヨじゃない」と成長を認めた。

 苦い17年キャンプとは、おさらばする。「去年は胃腸炎、リハビリとかで久米島にいる時間が短かった。今年はけがなく、しっかり練習して、久米島にいたい。沖縄っていい場所だということをファンの人に伝えられるようにしたい」と強い反省を心に1軍メンバーの中で鍛錬する。久米島観光大使? の役割も担いながら、プレーでは新加入のオコエ・ディクソン外野手(28=ドジャース)にも負けない。もうしくじらない。【栗田尚樹】