昨オフに楽天からトレードで加入したソフトバンク西田哲朗内野手(26)が2日、大ハッスルした。

 まずはウオーミングアップ後、最初のメニュー「12分間走」でA組トップ。大逃げから逃げ切るスタイルで3170メートルを走り「苦手なので、気持ちで走りました」。全体練習後も特打、特守と“フルメニュー”をこなした。特守では水上内野守備走塁コーチの厳しいノックに「もういっちょ」。ダイビングで捕球すると、見守るファンからは拍手も起きた。

 今季のソフトバンクは例年になく補強が少ない。ドラフトを除けば、現時点で新加入は西田だけ。工藤監督は「ハッスルして頑張ってくれるのはいいけど、抑えるところは抑えられるように。(新加入だと)どうしても頑張っちゃう」と気遣う。また「バッティングのヘッドスピードも速い。形になっていい状態でオープン戦に入っていければ、自信も付いてくる」と期待も寄せる。

 西田本人は「アピール、アピールと考えると力んでしまう。すごいメンバーの中でやれているので、より多くのものを吸収したい」と冷静さを忘れない。端正な二枚目の新戦力が、キャンプを盛り上げている。