西武は19日、南郷キャンプを終えた宮崎を離れ、2次キャンプ地の高知に移動した。この日、一番、寂しい思いをしたのは、ファビオ・カスティーヨ投手(29)だ。

 19日が29歳の誕生日だった。移動便を待つ宮崎空港。記者がスペイン語で「フェリス・コンプレアニョス!」(誕生日おめでとう)と声をかけると、「そう言ってくれたのは、君が初めてだよ」と喜んでくれた。普段は陽気なカリビアンだが、家族と離れて来日している。空港ロビーで電話で話しをしたそうだが、「寂しいよ」と、ほほ笑んだ。

 先発ローテ入りが期待される右腕。調整は順調だ。今年初登板となった17日の紅白戦では、先発して1回を3者凡退。最速149キロを出し、わずか6球で金子侑、源田、浅村を片付けた。これからは対外試合が始まる。「次は3イニングぐらい投げると思う。コンディションを維持して、ストライクを投げたい」と話した。【西武担当 古川真弥】