中日がリクエスト拒否される珍しいケースがあった。

 2-1の7回の守備。2死一、二塁から2番手祖父江大輔投手の投球を捕手松井雅人が捕逸。本塁からバックネットまでの距離が長い石川県営球場で、松井雅がボールを追いかけている間に二塁走者の西浦が一気に生還して、同点になった。

 祖父江がベースカバーに入り、タッチしたがセーフの判定。微妙ではあったが、グラブの下にスライディングが入っているように見え、中日ベンチはすぐに動かなかった。森繁和監督(63)がしばらくして「リクエスト」を意味する四角を両手で示したが、球審に拒否された。

 責任審判の杉永二塁塁審は「速やかでなかったので」と説明した。MLBでは「30秒以内」のルールがあるが、NPBでは明確な時間はなく、審判にゆだねられている。

 このプレーで中日は追いつかれ、6回1失点と力投した吉見一起投手の2勝目は消えた。その後、8回に藤井淳志外野手の左前打で勝ち越し。連敗を2で止めた。森監督は「いろいろミスがあったけど、先発の吉見が頑張ってくれていたので、何とか(勝ちたい)と思っていた。藤井がベテランらしく最後にいいところで打ってくれた」とホッとした表情だった。