日大国際関係が7年ぶり4度目の優勝を飾り、全日本大学選手権(6月11日開幕、東京・神宮ほか)出場権を獲得した。第1試合で特別延長12回の末、四日市大(三重)に11-8で勝利。全国切符を懸けた第3試合では、中部学院大(岐阜)に9-1の7回コールド勝ちした。

 第3試合の7回表1死一、二塁。先発の続木悠登投手(4年)が、打者を三ゴロ併殺に仕留めてコールド勝ちが成立。たちまち歓喜の輪が広がった。大会MVPに輝いた大森賢将主将(4年)は、充実した表情で言った。「2年前の経験や悔しさがあったので、声を出し続けました」。2年前の同大会では、吉川尚輝内野手(現巨人=23)擁する中京学院大(岐阜)を中盤まで4-1とリードしながら逆転負けした。当時を知る4年を中心に、最後まで気持ちを切らさなかった。

 決して前評判の高くなかったチームが、静岡学生野球リーグ6連覇に続き、7年ぶりの栄誉をつかんだ。全日本大学選手権1回戦の相手は、京都学園大(6月12日、神宮)に決定。第3試合で3安打3打点の川岸聖大内野手(4年)は「全国で通用しなければ意味がない。東海代表として胸を張って行きます」と気を引き締めた。【鈴木正章】