ソフトバンク大竹耕太郎投手(23)が8回2失点で育成ドラフト出身初の初登板で先発勝利を飾った。

 お立ち台では「素直にうれしく思います」と喜んだ。

 育成ドラフト4位ルーキーは補強期限ギリギリの7月30日に支配下選手登録され、この日が出場選手登録即、先発マウンドへ上がった。「2軍でやってきたことをこの場で表現することしか考えていなかったので緊張することはなかった」。済々黌(熊本)で甲子園を沸かせ、早大では1年から活躍し左腕エースとして経験を重ねた精神力で、冷静に西武打線を料理した。

 楽天辛島、塩見という同じ技巧派左腕が西武打線に対している映像を参考に、チェンジアップを武器に緩急で勝負した。

 12点差があったが、8回で降板。工藤監督は「これまでの最高が95、96球だったので、103球の8回で代えた」と説明。大竹は「代えられるというのは、まだまだということ。今の投球で満足せずに取り組んでいきたい」と話した。

 この日、父は観戦に来ることができなかったが、母、姉が球場に駆けつけた。大竹は「ウイニングボールは親にあげます」と笑った。工藤監督は「期待以上です。プロで何年もやっているようなマウンドさばきだった。結果が出たので、次は先発で投げてもらいます」と喜んだ。今季支配下選手70人枠の最後に滑り込んだ背番号「10」が、後半戦の大きな戦力となるかもしれない。