広島ナインが27年ぶりの地元ビールかけを楽しんだ。試合終了から約1時間20分後、1軍メンバーに加え、一部の2軍選手やスタッフが会場に集合した。全員がそろいの特製Tシャツを着用した。

最初に緒方孝市監督が檀上からあいさつ。「3連覇というすごいことをやってのけた選手と、支えてくれたコーチやスタッフの皆さんを誇りに思います。全国のカープファンに大きな感動を与え、何より広島を元気にしてくれた。これだけの人数で楽しいビールかけができる。ケガのないようによろしく!」とあいさつ。

そのあと選手会長の会沢翼捕手が「会場を用事してくださった皆さんありがとうございました。また明日から気を引き締めて頑張りましょう。今日は盛り上がっていきますよ。3連覇、最高でーす!」と発声し、勢いよくスタートした。

用意されたビールは過去2年を上回る中びん6000本。ほぼ全員が両手持ちスタイルで次々またたく間に減らしていき、約30分間で空になった。

ビールかけ会場は、普段は選手らのタクシー乗り場になっているマツダスタジアム内の駐車場。昨年は準備しておきながら惜しくもかなわなかった。足踏みが続いたため、前日までの3日間は設営と撤収を繰り返していた。撤収作業の最中に選手が帰路につき、足踏みを申し訳ないと口にした選手もいたが、地元のメディア関係者も巻き込んでの宴は大盛り上がりだった。

終了のあいさつは今季限りで引退する新井貴浩内野手。「セ・リーグのチャンピオンフラッグは今日手にしましたが、僕たちがほしい旗はもう1つあります」と過去2年はかなわなかった日本シリーズ制覇を誓い合った。一本締めの前には「2次会は黒田(博樹)さんの家でやります。聞いたら300人以上は入るらしいので」と新井らしいジョークも忘れなかった。