阪神が今オフ、大補強に乗り出す可能性が高くなった。26日、大阪市内の電鉄本社で定例報告会が行われ、前日25日のドラフト会議の指名報告などがなされた。

今オフの補強予算に関する議題も出た模様で、電鉄側もバックアップする方針だ。

25日に行われたドラフトはセンターライン強化を最重要課題に掲げ、上位3人を野手で固めた。しかし今年は01年以来、17年ぶりの最下位に沈み、再建には思い切った補強も必要。期待外れのウィリン・ロサリオ内野手(29)と今季限りで契約を終える方針。来日3年目のマルコス・マテオ投手(34)も契約終了の方向だ。ロサリオの今季推定年俸は3億4000万円でマテオは1億9000万円。助っ人2人だけでも実に5億3000万円の経費が浮く。さらに新たな予算も了承されたとみられ、8億円前後の「軍資金」が生じると見込める。

先発、救援、強打者の3部門で新外国人獲得を検討しており、先発では、今季の韓国球界で最優秀防御率を誇る斗山のジョシュ・リンドブロム投手(31)がリスト入りしている。国内市場では、5月に国内FA権を取得したオリックス西を今オフFA補強の筆頭候補に挙げる。状況を見ながら、海外FA権を保有する日本ハム宮西の本格調査も視野に入れる。