楽天平石洋介監督(38)が13日、グランドプリンスホテル京都で開催された同志社大学野球部OB会主催の激励会に出席した。

100人を超える野球部OBや関係者を前に「プロとして現役生活7年間、ほとんど結果を残していません。現役時代は、なかなかチームに貢献できなかった。昨年最下位で、本当に厳しい道だと思っています。簡単なことではないと思いますが、その覚悟は十分できています。やる以上は優勝、日本一。そして、イーグルスの選手、我々の姿を見て、みなさんに何かを感じていただけるようなチームでありたいと思っています」とあいさつし、決意をにじませた。

同大の先輩であり、楽天入団時の監督でもある田尾安志氏(65)からは壇上で花束を渡された。田尾氏は「先輩として1つアドバイスを言わせてもらえば、1年でも長く監督としてユニホームを着てもらいたい。そのためには、嫌でもオーナーの言うこともちょっとは聞きながら…」と笑わせつつ「(選手として)一流と言われなかった人の中に優秀な指導者も多い。超一流の選手というのは、打者で言えば何も考えずに本塁打が打てる、投手で言えばストライクゾーンに投げれば打たれない、そういう人たちが多い。そこまでいかない人たちは、いろんなことを考える。いろんなことを考えながら、何とかいい結果を残せないか、努力をする。そういう中で身につけたことが、優秀な指導者になる(下地になる)。平石くんもある意味、一流の選手でなかったことが武器になるんじゃないか。そんな気はしています」とエールを送った。

PL学園高、同大の先輩でもある片岡篤史氏(49)、ヤクルト宮本慎也ヘッドコーチ(48)からもビデオメッセージが届いた。片岡氏は「監督というのは非常に孤独な職業ですが、平石らしく頑張ってほしいと思います。楽天もタイガースも最下位でしたので、もう落ちるところはありません。躍進を願っています」と期待を込め、宮本ヘッドコーチは「自分の意志を貫いて、頑張ってください。交流戦では負けません」と笑顔で話していた。