ソフトバンク育成の川原弘之投手がキャンプ、オープン戦での支配下復帰を誓った。19日、福岡・久留米市での鴻江トレーナーが主催する合同トレーニングに参加。力強い投球で仕上がりの速さを見せた。

地元・福岡大大濠から09年ドラフト2位で入団した大型左腕も今季プロ10年目。育成に降格し4年目のシーズンを迎える。

「昨年10月に終わると思った。本当に今年がラスト。(支配下登録期限の)7月末までではなく、キャンプ、オープン戦と2月、3月にアピールしたい。首脳陣から使えそうだなと思わせたい」

毎年のようにケガに泣かされてきたが昨年は「9年間で初めて1シーズン投げた」と話すように、2軍で34試合、46回1/3を投げ3勝2敗5セーブ、防御率1・75と数字を残した。

「成績は残せたが内容が…。安定感を出してイメージを変えたい。課題は制球力。抜ける球がなくなってきた」

現在支配下登録選手は65人で5枠残っている。左腕の中継ぎは嘉弥真、モイネロしかいない状況。笠谷、古谷、田浦と若手はいるが川原にもチャンスはある。育成投手は12人と狭き門だが、苦労人がラストチャンスにかける。