プロ野球日本ハムで山形・庄内町出身の石川直也投手(22=山形中央)がセーブ王獲得での日本一を使命とした。

20日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で自主トレ。ランニングや遠投などで調整し「40セーブはセーブ王になるために最低限必要な数字。リーグ優勝して日本一になることが一番の目標。160キロも投げられたらいいなあって思っています」。守護神の座を1年間譲るつもりはない。

昨年7月に右内転筋痛で約1カ月間、戦線離脱した悔しい思いがある。52試合に登板して19セーブを挙げたが、納得していない。「去年はキャンプ初日からアピールしないといけない状況だったが、今年は開幕で100%の状態に仕上げることを意識しています」。すでにブルペン入りもしているが「とにかく1年間ケガしない体づくりが優先。細かい筋肉や体幹などに重点を置いています」と、余裕を持った調整もプラスに転じさせる。日本ハムでは15年に増井浩俊投手(34=現オリックス)の39セーブが最高。球団新だけでなく17年ソフトバンク・サファテ投手(37)の54セーブも夢ではない。

山形中央の先輩、斎藤友貴哉投手(24=ホンダ)が阪神4位、後輩の佐藤智輝投手(18)も楽天5位入団。日本ハム1位には東北出身の吉田輝星投手(18=金足農)もいる。「抜かれたくない思いはあるが、自分は上を見ているので意識はそんなにない。ただ、山形、東北が盛り上がればうれしいです」。日本一の胴上げ投手に向け、191センチ右腕が舞う。【鎌田直秀】