09年のWBC日本代表の投手コーチを務めた中日与田剛監督は、マリナーズ・イチロー外野手の引退を感慨深げに語った。

「びっくりしました。こういう日が来たんだなと思いましたね。昨年からの動向でもしかしたら、と思っていたけど。個人的には現役の姿をまだ見てみたかった」

09年のWBC時のイチローは不調だったことを振り返る。「これまで感じられなかった姿が見られた。すごさと素朴さ。絶好調じゃなかったけど、黙々と練習していた」。そのイチローが、決勝の韓国戦では延長10回に決勝の2点適時打などを含む6打数4安打と爆発。「そのための準備だったのかと考えさせられた」と集中力を切らさなかったイチローの姿に感銘したことを明かした。