日本ハム近藤健介外野手(25)が19日、休日を返上して打ち込みを行った。

早朝に遠征先の神戸からチームメートの平沼とともに千葉・鎌ケ谷へと移動。ほとんどの選手が千葉の宿舎などに移動だけだった中、室内練習場でフリー打撃など約2時間汗を流した。ここ2試合、4番に座って8打数1安打と不発だった球界屈指のヒットメーカーが、20日からのロッテ2連戦(ZOZOマリン)に備えた。

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主軸打者としての自覚の現れだ。近藤が休日返上で黙々とバットを振り込んだ。「あまり状態もよくないし、打線の方もあまり点が取れていない。チャンスでも打てていないので、しっかり確認したかった」。直近5試合で19打数4安打、打率2割1分1厘と、納得とはほど遠い数字。そんな不調から脱するべく、自らにムチを入れた。

17日のオリックス戦から不動の4番中田に変わって、今季初の4番へと抜てきされた。しかし起用された2試合で8打数1安打。「急にホームランバッターになれるわけでもないですし、自分のやるべきことはしっかりやっていきたい」と前を向くが、悔しさを感じていた。

この日の打撃練習では後輩の平沼に、打撃フォームを動画撮影してもらう場面があった。「自分の感覚とのズレは必ずしもあると思う。そこを見てもらいながら」と、打つのを止めながらチェックした。平沼から打撃フォームの中で気づいた部分の指摘も受けた。「練習も試合もあんまり良い感覚で打てていなかった。いろいろ試して、だいぶ形には近づいているのかなと思う」と、理想とする打撃像へ手応えを口にした。

今季ここまで打率2割5分4厘で、昨季リーグ3位の3割2分3厘をマークした好打者に火が付くのはこれからだ。「(打撃の)確認もできましたし、いっぱい打てたので、あとは試合で再現しないといけない」。近藤が日本ハム打線のカギを握っている。【山崎純一】