日本ハム斎藤佑樹投手(30)が12日、イースタン・リーグ楽天戦(鎌ケ谷)の5回から3番手で登板。直球にスライダーなど変化球を絶妙に組み合わせ、2回を1安打無失点だった。

前日11日に出場選手登録を抹消され、実戦は3日西武戦以来。「結果しかない。ちょっとでも良くなるのに、こしたことはない。何かを見つけて、良い状態で上がれるように」と再昇格を見据えた。

9年目に懸ける思いは強い。チームは今季「ショート・スターター」を導入。斎藤は4月4日楽天戦で任された。以降はリリーフ登板が続いているが「いろんな起用法がある。そこにフィットするように、しっかり準備したい」。荒木2軍監督兼投手コーチは「複数イニングを投げる人間は必要。これを続けていけば、上で必要な時がくる」と話した。

今後は、直球の強さと制球力を磨いていく。「9年目で、ようやく大事と思えるようになった」というリリーバーの存在。率直な心境の変化は、覚悟になって表れた。「与えられたイニングを。2、3回をしっかり抑えられるようにしたい」と、再び出番を待つ。【田中彩友美】