中日松坂大輔投手(38)の1軍復帰計画が、明らかになった。松坂は28日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(タマホームスタジアム筑後)で、右肩の故障後初めて実戦に登板する。球数を制限しての先発で1~2イニングを想定。その後のプランを、門倉2軍投手コーチが語った。

「段階を踏むことになる。結果ではなく、球数とか球の質を見ていきたい。私見だが、2軍でローテを想定した投球もしてもいい。その方が彼も安心して、1軍で投げられるんじゃないかな」。松坂は春季キャンプ序盤、ファンとの接触をきっかけに右肩に炎症を起こした。登板後の右肩の状態を注意深く見守り、問題がなければ、球数、イニングを増やしていく。

1軍復帰に向けて山井、吉見も2軍で調整中。与田監督が「彼ら(ベテラン)は、2軍で抑えたからOK、打たれたからダメと判断するものじゃない」と話すように、松坂も投球内容を重視される。6月は2軍戦で3回、5回、7回などイニング、球数を増やしながら体調を確認。計画通りに進めば、交流戦明けの6月29日の阪神戦(ナゴヤドーム)以降のリーグ戦からの1軍復帰が具体化する。

松坂にとって28日の登板は、昨年9月13日の阪神戦(甲子園)で6勝目を手にして以来、8カ月ぶり。この日は午前中にナゴヤ球場で汗を流し、福岡へ移動。移動直前に報道陣に囲まれた松坂は、質問を制止。「登板前はしゃべりませんので…」。行動も実戦モードに入った松坂の復帰登板が注目される。【伊東大介】