不動のリードオフマンが、チームを交流戦2度目のカード勝ち越しに導いた。

ロッテ荻野貴司外野手が5打数4安打の大暴れ。前日21日の猛打賞に続き、打線を引っ張った。4度の出塁で3度生還するなど、雨降る神宮を駆け回り、「塁に出ると(鈴木)大地がかえしてくれる。塁に出ることだけを考えています」とうなずいた。

好調の要因には「体が元気なこと」を挙げる。これまでのプロ9年間は度重なるケガに見舞われた。規定打席に到達したシーズンがないが「今年はアクシデントがないので。全くないわけではないけど、どっか痛かったら、どこかをかばってとなる」。今季は波なく好調を維持しており「毎年ケアはしています」と自主トレ期間から続ける下半身のトレーニングもシーズン中、怠ることはない。

7月で3歳になる息子の成長もパワーの1つ。まだ歩けない頃から球場に連れてきていたが、気がつけばそこら中を走り回るようになっていた。「しっかり野球をやってる姿を見せたい」と日々結果を残し現在、14試合連続安打中。交流戦最終戦でもダイヤモンドを駆け回り、同一カード3連勝をつかみ取る。【久永壮真】