フレッシュ球宴に選出された中日ドラフト1位根尾昂内野手(19)が日本ハム吉田輝との再戦を意識した。1軍ですでに1勝を挙げている吉田輝が、根尾に直球勝負で3球三振に打ち取る決意を披露。「吉田は1軍で投げている投手。いい投手に間違いない。負けないようにしたい。何とか打ちたい。吉田にだけじゃないですが」と、言葉を選びながらも、ライバル心をのぞかせた。

根尾は1月の合同自主トレで右ふくらはぎの肉離れを起こし出遅れた。キャンプから2軍スタート。ウエスタン・リーグでは55試合出場で打率1割6分で規定打席到達者の最下位に甘んじる。またリーグ最多の67三振、14失策とプロの壁に苦しむ。「これまでの成績からでも僕は結果が出ていない選手。高校野球とは違う目線で見られる。結果を出せるように必死にやるだけ」と、初選出にも冷静に自分を見つめていた。

大阪桐蔭(大阪)で春夏連覇を達成した昨夏の甲子園。決勝戦で吉田輝から2ランを放ってみせた。プロでの対決はまだなく、両雄再戦が実現すれば、目が離せない対決になるはずだ。【伊東大介】