巨人の新外国人、ルビー・デラロサ投手(30)が27日、川崎市のジャイアンツ球場で入団会見を行った。契約は今季終了までで、この間の年俸は3000万円(推定)。球団は来季の契約も視野に入れている。

デラロサは午前中から2軍練習に合流。キャッチボールやダッシュなどで約1時間、汗を流した。練習後に会見を行い「こうしたチャンスをいただいて巨人の一員となることができて、非常にうれしく思います。これからチームが優勝できるように精いっぱい貢献できるように頑張りたいと思います」とあいさつした。

来日は初めてで「日本の文化として非常に美しい国だなというイメージがありましたが、非常にきれいで、自分が想像していた以上のことで驚いています」と印象を口にした。

最速159キロ右腕は07年にドジャースに入団し、12年にレッドソックス、14年にダイヤモンドバックスに移籍した。15年には先発として14勝をマーク。17年8月に右肘の靱帯(じんたい)再建手術(トミー・ジョン)を受け、18年はリハビリのため全休。今季はリリーフとして18試合に登板し、2勝1セーブ、防御率2・49の成績を残している。

大塚球団副代表は「7回以降のパターンの確立ということ。平均球速が155キロで、大森スカウトが見たときも初球は158キロだった。奪三振率も8個近い。もうひとつはメジャーで26勝している。先発でもいけるということで今年に関してはリリーフ専念でやってもらいますが、来年以降は先発としてもやってもらおうということで獲得しました」と獲得理由を説明した。

前日26日に来日し、疲労の色も見せずに会見に臨んだデラロサは97番のユニホームを着用し、カメラマンからのポーズのお願いにも気さくに応えた。愛称には「デラ」を希望。「自分の力を100%出し切ってしっかり準備をすることが大事。しっかり結果を出すこと、自分のやることをしっかりやることに集中したいと思います」と日本での成功へ意気込んだ。