2軍調整中の阪神ランディ・メッセンジャー投手(38)が、約1カ月ぶりのマウンドに上がった。2ランを浴び3回2安打2失点だった。右肩治療のため米国に一時帰国していたが「痛みなく投げられたというのは、本当に良かった」と胸をなで下ろした。

初回、先頭の釜元から三振を奪うと、危なげなく3者凡退に抑えた。最速は148キロをマーク。「ズドン」と重い音を響かせながら、力のこもった球を次々にミットに投げ込んだ。2回は先頭の江川に四球を与えるも栗原を中飛、九鬼からは見逃し三振を奪い、最後は美馬を右飛に仕留めた。

3回は1死一塁から、釜元に中堅へ2ランを浴びると思わず苦笑い。それでも続く真砂を147キロ直球で見逃し三振、三森を中飛に打ち取った。「次の試合に向けて、ちょっとずつ今のステップを踏んで行くなかで、そういう意味では今日は良かったかなと思うよ」と久しぶりのマウンドに満足そうだった。

メッセンジャーは7月27日に右肩治療のため米国に一時帰国し、今月8日に再来日。2軍で調整を続けていた。この日は7月10日の巨人戦(甲子園)以来、約1カ月ぶりのマウンドとなった。

▽阪神矢野監督(メッセンジャーについて)「いい結果を出して、いい姿を見せてもらえることがどっちにもプラスになる。本当に1人でも2人でも元気に帰ってきてくれるとうれしい」