東洋大・村上頌樹(しょうき)投手(3年=智弁学園)が4安打1失点(自責0)で今季2勝目となる完投勝利を挙げた。

スライダーにキレがあった。11三振を奪ったが、空振りが7つ。大半が低めに制御したスライダーを振らせたものだった。開幕週ではいまひとつだった直球も伸びがあった。「指にかかって、ファウルを打たせることができた。良い感じに戻ってきていると思います」と手応えを口にした。

9回、先頭に味方の失策で二塁へ進まれた。そこから1点を失ったが「自分の自責じゃないと切り替えました」と後続を断った。

今春6勝を挙げ、リーグMVPに選ばれた。この秋は、相手チームのマークがより厳しくなっているが「配球を読まれたり、ボール球を振ってこなかったり。苦しいところはあるけど、そこで終わったらエースじゃない。成長していきたい」と頼もしかった。