阪神矢野燿大監督(50)が18日、大阪市内の電鉄本社で藤原崇起オーナー(67=電鉄本社会長)へのシーズン終了報告会に臨んだ。藤原オーナーが対応。一問一答は以下の通り。

(自ら切り出して)

本当にファンの皆さんには最後の最後まで、本当に絶大な声援を送っていただいて、ありがとうございました。今日、監督の方から報告をいただきました。チームがまとまって、本当に最後、3位に食い込むというふうなところにいけた。ファンの皆さんが甲子園球場で、あるいは他の球場でも本当に盛大な応援をしていただいたおかげだと思っております。私も(矢野監督から)伺いました。やっぱりチームがまとまって、本当にいい雰囲気で最後、頑張ったと。こういうことは本当に素晴らしい。チームのスタッフの皆さん、監督をはじめ、みんなが苦労しながらやって来られたことだと思います。本当にいい最後の終わり方ができたと思います。ただ、片一方で監督の方からもありましたけど、いろんな問題点も当然、浮き彫りになっている。そのあたりはこれから、来年はオリンピックで少し変則的になる。変化のあるなかで、また優勝するために努力してくださいとお願いいたしました。そんなことを言わずとも、選手1人1人が十分、今年、やってきたことが頭に入っている。それがプロだと思います。自分の問題点、あるいはこれから伸ばすところを一生懸命やってもらうことだと思います。監督もそういうことでキャンプを頑張ってきますというお話もございました。頼もしく感じたところでございます。ファンの皆さんには「いつ優勝するんや」と、こういう話になるかもしれませんが、1年1年、勝つために頑張るというお話もいただきました。また、来年を楽しみにしていただきたい。

-矢野監督に「来季も頑張ってくれ」という話を

今年の反省の上に立っている。オフェンス、ディフェンス、両面で、こういうことをやらなあかんという話も監督から言われています。そういうなかで、このキャンプを過ごしていただけると思います。フロントが頑張らんといかんところもあると思います。それも含めて、一生懸命やってくださいと。フロントの方も頑張りますよと。そういうお話でした。

-フロントが頑張るというのはバックアップか

いろんなことがある。そういうことです。

-ドラフトを見れば、矢野監督に中長期的な視点でお願いする

そうですよね。全部がそろっていくことも必要。いまいる人たちは、これから新しい競争になっていくなかで頑張っていく。チーム一丸となってやっていく。矢野さんも頑張ってというのはあります。ファームも一生懸命、育てていただくと。

-監督から補強のお願いは

具体的に私にどうとかはありませんけど、フロントとはずいぶんよく話し合っていますと、そういうふうに聞きました。十分やってくれていると思います。

-来季に向けた課題で監督が話して、オーナーも共感した部分はあるか

やっぱり打撃面を強くしていく必要がある。当然、ジャイアンツと戦っていく目標というとおかしいけど、そういうところを見ると打力を強くしなければ。守備についても、やっぱり今年はずいぶん、いろんな失策があった。私の方から練習することでできるでしょうなという話は言わさせていただきました。本当にそういうなかでは、まとまりとしてベテランも若手も一緒になって今年はできた、よかったという話もありました。また、引き続き、ですね。やっぱり競争ということを最初から言っておられた。そういう意味で、いろんな競争をしてもらいながら、また、来年、頑張ってもらいたいなと思います。

-6連勝締めの前にベテラン去就などの報道も出た。来年は出ないように

それは、いろんなことが起こってくると思います。そういうふうなことを、オフェンス、ディフェンスすべてで、いろんなことが起こってくるけどそれを克服しながらやらないとどうにもならない話。優勝は、いろんなことがかみ合ってということになるんでしょうな。やっぱり「こうならんと優勝できんのか」というのを見てきていますから。すべてのかみ合わせをうまくかみ合わせていく。チーム一丸となってやらないといけない話ですわな。