バントミスで矢野監督からハッパをかけられた阪神熊谷敬宥内野手が8日、休日返上でバント特訓を行った。

安芸キャンプ最初の休日の4日同様、午前から安芸ドームで汗を流した。マシン相手に約30分、バントと右打ちを繰り返した。井上打撃コーチから指導されたという走者の走力に合わせた強弱あるバントを意識。バントの数は100本に及んだ。「昨日の反省を生かしながら、どういうバントがいいのかを考えて。反復練習として、しっかりできました」。

第2クール最終日の7日のケース打撃で、スクイズと送りバントを2度失敗。練習後には、バントについて指揮官から「(自分の)プラスにもなるし、試合に出る確率も多くなってくる」と言葉を受けた。求められるつなぎの役割もしっかり自覚。「バントや小技系をしっかり決めていかないと(自分は)チームには貢献できないと思う」。生き残る術を見出し、失敗の経験を生かす。【奥田隼人】