侍フェラーリが日本に勝利をもたらした。プレミア12スーパーラウンド(SR)初戦、オーストラリアに1-2と押し込まれた7回、代走周東佑京外野手(23)の快足が光った。二盗、三盗と立て続けに決めると、源田のセーフティーバントで本塁を陥れ同点。ラグビーワールドカップで活躍した松島幸太朗&福岡堅樹のフェラーリコンビに、ひけを取らないスピードで、逆転勝ちの立役者となった。

<国際大会の“伝説”走塁>

◆06年WBC川崎(ソフトバンク) キューバとの決勝で、1点リードの9回、イチロー(マリナーズ)の右前打で二塁から一気に本塁突入。捕手のブロックに遭ったが、足から滑り込みながら一瞬体をひねり、右手で本塁タッチ。「神の手」とも称された絶妙なスライディングで追加点をもたらした。

◆13年WBC鳥谷(阪神) 2次ラウンド台湾戦で、1点を追う9回、1死から四球で出塁。2死となってから、けん制球を1球挟まれた直後の初球に単独スチール。井端(中日)の中安打で同点のホームを踏み、延長逆転勝利につなげた。