秋季キャンプからサイドスローに転向した巨人2年目の鍬原拓也投手が、初実戦のソフトバンクとの練習試合で成果を示した。9回に登板し、1回を2三振を含む3者凡退。全7球ストライクで、最速は148キロを計測した。「ある程度まとまっていて、ホッとした。打者に投げた感覚は良かった」と振り返った。

“原のメス”で、高校入学以来となる肘の位置を下げるフォームに改造した。「初心に戻って」とグラウンド外では動画での研究に没頭。球団OBの斎藤雅樹、元ヤクルトの高津臣吾、林昌勇、日本ハム秋吉らのフォームを見返し、イメージした。

この日でキャンプを離れる原監督の目にも、好印象に映った。ネット裏からチェックし「クワバタケ(サイドスロー挑戦を機に命名)、良かったね。安心感あったし、気分よく投げているように見えた」と評価。試合には敗れたが、元木ヘッドコーチが初指揮するなど、収穫のある一戦だった。【久保賢吾】