来季はバットだけでなく「足」でも魅せる!? 日本ハム中田翔内野手(30)が21日、札幌市内で行われたイベントに横尾、加藤、杉浦とともに参加した。トークショーの中では、来季の4年ぶりの盗塁成功を目標に掲げ、ファンを盛り上げた。今季のチームは1試合平均で球団史上ワーストとなる48盗塁と低迷。攻撃力アップへ、キャプテンは意外と本気!?なのかもしれない。

  ◇    ◇    ◇

20日のイベントで来季40本塁打を掲げた中田が、新たな目標を設定した。「盗塁を完璧にしてみたいなと思う。行ってみようか?2人でね」。真横に座っていた横尾とともに、16年以来4年ぶりとなる盗塁成功をファンに誓った。

トークイベント内での、質問コーナーでの一幕。「チーム内で1日違う選手と入れ替わるなら、誰と入れ替わり何をするか」。少々悩みながら、中田は「タク(中島)かな。みんなに人気があるし、かわいらしい顔をしているしね。足も速いし」と答えた。4年目に「4」、5年目に「5」を記録した盗塁も、今季は企画すらなし。「かっこいいじゃないですか盗塁。スライディングをしてね。なんかすがすがしくあそこ(塁上)に立っているのが」と中田節をさく裂させ、会場を笑わせた。「僕ら盗塁できたところでセカンドベースでゼーゼー言っている。あの雰囲気がいいですね」とうらやんだ。

会場を沸かせるためだけのリップサービスではない。今季チームの盗塁数はリーグワーストタイの48。1試合平均0・34は、球団史上最少だった。沖縄・国頭で行われていた秋季キャンプでは、過去3度盗塁王に輝いた西川がチームメートに走塁をレクチャーするなど、チーム全体の課題でもある。

自身は参加しなかった秋季キャンプだが、新任の小笠原ヘッド兼打撃コーチのもと、厳しい練習メニューが課されたことも知っている。「バットを振ることは苦ではない」とハードな練習も歓迎し「小笠原さんというお手本が目の前にいるわけだから、僕たち現役の人間からしたら話を聞かない手はない」とキッパリ。来季は大きな放物線に加え、足でも魅せる。【山崎純一】